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    【ゼニア生地の耐久性】なぜ強いのか、その解説とスーツの正しいお手入れ方法を紹介!

    ゼニアスーツの耐久性について
    • ゼニアの生地は耐久性が低いって本当?検索結果に出てきたんだけど……。
    • ゼニアスーツを仕立てたいけど、耐久性に優れた最新のおすすめ生地はなんだろう?
    • スーツがすぐに型崩れしてしまう……正しいお手入れ方法が知りたいなあ。

    ゼニアスーツについて検索をしてみると「光沢感に優れ軽やかな分、生地の耐久性が低い」などといったマイナスなイメージの記事もちらほら見受けられます。

    そういったものを見て購入するのをためらう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    また毎日のように着るスーツはすぐに型崩れしてしまうから、高級なスーツには手を出しづらいといったお悩みも……。

    そんなことはありません!

    この記事では、いかにゼニア社が光沢感や肌触りといった高級感を保ったまま、耐久性やシワに強い機能性を持った生地であるかをご紹介します。

    ゼニアのスーツ生地は「厳選した最高の原毛」「長年改良を積み重ねて生まれた糸や織りの技術」から、高い耐久性を持った光沢感のある肌触りのよい上質な生地になっているのです。

    またスーツを長く愛用するには正しいお手入れが必須。
    長持ちをさせる秘訣も詳しく解説いたしますので、ぜひ最後までお読みください。

    目次

    ゼニア生地の耐久性は他社にも引けを取らない高さ

    ゼニアのスーツ生地は他のメーカーと比べ決して耐久性は低くありません。

    むしろ厳選した最高品質の原毛から作られたウールを使用することにより、耐久性とダメージからの回復性能を高めているのです。その仕組みを詳しくひも解いてみましょう。

    ゼニアの生地は大変繊細な糸を使って作られています。
    例えばゼニアを代表する生地、「トロフェオ」で使用されている羊の原毛の直径は平均16ミクロン。
    (1ミクロンは1000分の1ミリメートル)

    一般的なウールの直径が平均20ミクロン、太いもので25ミクロン程度と言われているので、どれほど細いものが使用されているのかお分かりいただけるかと思います。

    ここまでの細い羊毛は独特の光沢感があり、手触りも柔らかいのですが、細い1本の糸で織ってしまうと耐久性の低い生地になってしまいます。

    2本の細い糸を撚り合わせる
    2本の細い糸を撚り合わせる

    細い糸を2本撚り合わせることで、倍の太さの糸を作り出すことができるため、生地の耐久性がグンっと上がるのです。

    そして細い原毛の特徴である独特の光沢感や柔らかさ、滑らかな肌触りといった長所はそのまま生かすことができるというわけですね。

    さらにウールには「クリンプ」という縮れが繊維に含まれています。

    縮れた「クリンプ」が含まれたウールが束ねられることにより、糸には弾力性や伸縮性、回復力が高くなる、空気を含んで保温効果や断熱性が生まれる、などの利点がたくさん生まれます。

    その特長は適度な休みを与えることで、着用時に受けた摩擦や圧力によるダメージが徐々に回復すること。

    長時間にわたるデスクワークで座りっぱなしのおしり部分や、曲げたままのひざ部分など糸が潰れたり伸びたりした部分も、クリンプの弾力性で形状が戻ることにより、元通りの空気を含んだ生地に戻ります。

    また生地に使われている糸に空気が多く含まれることにより、冬は保温効果に優れ、夏は外気の熱を通しにくくなるという効果も期待できるでしょう。

    ではゼニアのオーダースーツで人気の生地は耐久性において、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。次の章でご紹介します。

    【ゼニアの人気生地】それぞれの特徴ある耐久性を紹介

    ゼニアの中でも特に人気の高い「トロフェオ」「トラベラー」「エレクタ」

    これら3つの生地は同じゼニアの生地でありながらも、それぞれ異なった特徴の耐久性を持っています。

    どのような違いがあるのかを紹介いたしますので、オーダースーツ生地選びの参考にご覧ください。

    【トロフェオ】耐久性の弱い単糸を束ねて強化!ゼニアの看板生地

    「トロフェオ」はゼニアが今最も力を入れている代表的なスーツ用生地になります。

    厳選された原毛から繊細な糸を使い織りあげることで、艶やかな光沢感、滑らかな肌触りを実現させています。

    さらに細い単糸を撚り合わせて双糸をつくり、糸の目を詰めて織りあげることで、ゼニアだからこそ成しえた高い耐久性を得ている逸品といえるでしょう。

    トロフェオ」については別の記事で種類や価格など、より詳しく解説しています。そちらも是非ご覧ください。

    【トラベラー】耐久性抜群!ハンガーにかけて一晩でシワが回復

    「トラベラー」は出張の多いビジネスパーソンや、長時間の会議などが多い管理職の方に人気のゼニア生地です。

    その耐久力の特徴はなんといってもハンガーにかけて一晩吊るしておけば、翌朝シワが消えていると言われるほどの回復力。

    これはトラベラー特有の糸の織り方により実現しており、スーツを連続して着用せざるを得ない状況が多い方には心強い機能性ではないでしょうか。

    トラベラー」の耐久性については以下の別記事でより詳しく解説していますので、併せてお読みください。

    【エレクタ】芯のある耐久性の高い生地はハードに着てもOK!

    「エレクタ」は1929年に生み出されたゼニアの定番オーダースーツ専用生地です。

    その耐久性の高さは生地の織り方にあります。丈夫な特性を持つ平織りと美しい質感を生み出す綾織りを混ぜて織ることにより、光沢感のある美しさ、芯のある強い生地となるのです。

    エレクタがその登場から現在まで変わらず愛され、人気のオーダースーツ専用生地であり続ける理由や、耐久性の秘密については以下の記事に詳しく紹介されていますので、ぜひご一読ください。

    ゼニアスーツの高い耐久性のある生地であっても、同じスーツを毎日続けて着ていてはすぐに型崩れや変色などが起こってしまう恐れがあります。

    次はどうしてスーツは連続して着用してはいけないのか?その理由について詳しく見ていきましょう。

    スーツの耐久力維持に連続着用は絶対NG

    どんなに素晴らしい高級なスーツでも、毎日そればかり着用していると「糸が潰れる」「ほこりや汗が蓄積する」などのダメージが積み重なり、最終的には糸がほつれたり、生地が変色することに……。

    これは高級スーツに限らず、どのようなスーツにも同じことが起きてしまいます。
    トロフェオ、トラベラー、エレクタなど、耐久性や回復力の強いゼニア生地であっても例外ではありません。

    ではどうすればダメージを減らし、長く愛用できるのでしょうか。まずはその原因を探ってみましょう。

    ダメージの原因は「ほこり」「汗」「生地への圧力」にあります。

    1日着用したスーツの状態
    1日着用したスーツの状態

    上の図は1日着用したスーツがどのような状態にあるのかを表しています。

    空気中のホコリや花粉、体から出る汗は避けようがありません。
    またデスクワークでは防ぎようのない、ひざやおしり部分の生地へのダメージ。

    おしり部分へは体重の圧力がかかるのと同時に椅子との摩擦も起こるため糸が潰れてしまいます。また、ひざやひじなどは曲げたり伸ばしたりすることで生地の変形を促してしまいます。
    もちろん立っていても歩いたりしゃがんだり……と、日常動作がすべてスーツにとっては負担となるのですね。

    それではどのようにお手入れをすればいいのか、次の章で詳しくご紹介いたしましょう。

    ゼニアスーツの耐久力を保つ!正しいお手入れ方法

    スーツの劣化を防ぐために重要なことを簡単にまとめました。

    ・着用した後はしっかりと「ブラッシング」でお手入れ
    ・必ずスーツ専用・スラックス専用のハンガーを使用して、風通しの良い場所に陰干し
    ・1日着たら最低1日(できれば2~3日)はスーツを休ませて繊維を回復させる
    ・スーツを2~3着以上用意をして、順番に着回す

    「ブラッシング」もむやみに掛ければいいというものではなく順番やコツがありますので、ジャケット・スラックスのお手入れ方法をそれぞれ詳しくご説明します。

    ジャケットのお手入れ方法

    ジャケットをブラッシングするお手入れ方法
    ジャケットをブラッシングするお手入れ方法
    • 全体を軽く叩いてほこりなどを生地から浮き上がらせます
      この後のブラッシングでほこりや花粉など付着したものが取りやすくなります。
    • ①肩⇒②胸⇒③背中⇒④両袖⇒⑤裾の順にブラシをかけます
      この時に手首のスナップを利かせて、生地の目にそってかき出すようにするのがポイント!
      強く擦るように掛けると糸が痛んでしまうので、軽く小刻みに動かしましょう。
    • ラペル(下襟)や襟の裏側を、手首を回しながら小刻みにブラッシング
      ここも生地からほこりをかき出すように、ジャケットの外側に向かって小刻みに何度も動かします。
    • ポケットの中身を全て出し、中袋にブラシをかけます
      ボケットにモノを入れっぱなしのままハンガーに吊るすと型崩れの原因になってしまいます。
      忘れずに取り出しましょう。
    • 前ボタンを外してから、ボタンホールを上にしてハンガーに吊るします
      必ず厚みのあるスーツ専用のハンガーを使いましょう。細いハンガーは型崩れの原因になります。

    スラックス(ズボン)のお手入れ方法

    • 全体を軽く叩いてほこりなどを生地から浮き上がらせます
      ジャケットと同様、ブラッシングしやすいようにほこりや花粉などを浮き上がらせる効果があります。
    • ポケットの中身を全て出します
    • スラックス(ズボン)専用のハンガーに裾を上にして挟みます
      裾を上にして吊るすことで重みが増え、軽いシワならばスーツを休ませている間に元に戻ります。
      吊るす際にはスラックスのセンターラインにも気を付けましょう。
    • 裾⇒腰へ向けてブラシをかけます
      ジャケットと同様に手首のスナップを利かせて生地からほこりをかきだすようにしましょう。
      吊るした上から下に向けて掛けていくのが効果的です。

    吊るすのは「風通しの良い場所」で「必ず陰干し」
    直射日光が当たる場所に吊るすと生地が焼けて色が変色してしまうのでNGです!
    陰干しであれば生地を日焼けから守り、スーツについた汗が蒸発しやすくなります。

    このようにブラッシングをしてスーツを休ませ、2~3着を順番に着まわしていけば、こだわりの詰まったオーダースーツを長く愛用することができます。

    ゼニアは高い耐久性のある生地。お手入れでさらに長持ち

    今回はゼニア生地の耐久性や人気生地「トロフェオ」「トラベラー」「エレクタ」の耐久性の特徴、スーツを長持ちさせるための正しいお手入れ方法についてご紹介しました。

    ゼニアの生地は選りすぐった細い原毛から生まれる糸を2本撚り合わせ、太くした糸を使うことにより光沢感を保ったまま、高い耐久性と回復力を得ているのです。

    そして適切なお手入れ方法とスーツのルーティーンを守ることで、愛着あるオーダースーツを長く着用することが可能となります。

    ゼニア生地・スーツの耐久性についてのおさらい
    • ゼニアの生地はどれも光沢感に優れ、高い耐久性、回復力があります。
    • 生地ごとに耐久性の特徴が異なります。用途やお好みで生地を選びましょう
    • スーツのダメージは「ほこりや花粉」「汗」「生地への圧力」が原因
    • 正しいお手入れ方法を実践すれば、愛着あるスーツを長く楽しむことができます

    ゼニアの人気生地「トロフェオ」「トラベラー」「エレクタ」など、お気に入りのオーダースーツは長く着用することで更に愛着が湧いてきます。

    ぜひ日々のお手入れを実践して素敵なスーツライフをお楽しみください。

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